ウオッシュタイプのチーズの特徴

熟成過程で、その土地のワイン・ブランデー・マールなどの地酒、または塩水で表面を何度も洗うため「ウォッシュ」タイプと呼ばれます。
そのため、その産地独特の風味がする個性的なチーズが多いです。

 

表面を洗うことによって、「リネンス菌」という酵母の一種が繁殖できるようにします。このリネンス菌は、チーズの表面の脂肪と蛋白質を分解し、匂いの強い湿った膜を作り、空中に浮遊している他の菌が繁殖するのを防ぎ、特有の風味を作ります。
しかし、このリネンス菌はチーズの深部まで分解することが出来ないため、ウォッシュタイプのチーズ特有の風味は表皮にあり、以外にも中身は外皮ほど臭くはありません。

 

外皮からは独特の強烈な匂いがします。一見クセが強そうですが、外側の皮を外すと匂いほど強いクセはなく、しっとりと深い味わいものが多いです。
熟成が進むにつれて、この風味はさらに強くなりますので、個性豊かな味を楽しめるでしょう。

 

「芳醇」「濃厚」な大人のチーズで、ワイン好きの方に好まれる傾向にあります。チーズと同じ産地のワインを選ぶのがよいとされています。
匂いが強いものが多いため通向きのチーズとも言われています。表皮はよけて中だけを食べましょう。

 

 

ウオッシュタイプのチーズの選び方・保存方法

外皮がきつね色に輝いているものがよく、触ってみて乾燥しているものやべとつくものは避けましょう。外側から押してみて中まで柔らかいものが熟度が高く食べ頃です。

 

保存は湿気を充分に保つように、ラップに包んで冷蔵庫の野菜室で。

 

 

ウオッシュタイプのチーズの代表的なチーズ

ポンレベック、リヴァロ、テテディモア、タレッジオ、エポワス、ルクロン、ルブロション、ピエダングロワ、ラミ・デュ・シャンベルタン、マンステール