ハードのチーズの特徴

チーズの中では一番硬く大きいのが、この「ハード」タイプです。
長い冬には雪に閉ざされる山岳地帯で冬の保存食として発達した山のチーズです。

 

長期保存が可能で、製造工程では、乳酸菌を殺してしまわない程度に加熱しながら、セミハードタイプよりも強くプレスをかけ、水分が極端に少なくなり、硬い組織を作ります。
このため熟成期間も長く、タンパク質が旨味成分であるアミノ酸に分解されたコクのあるチーズが多いです。
原料はほとんどが牛乳。

 

日本では、水分値によって、ハードタイプとエクストラハードタイプに分類されます。
水分含有率がハードは38%〜32%、エクストラハードが32%以下です。

 

長い熟成期間によって、うまみがいっぱい詰まり、風味が濃厚なコクのあるチーズがたくさんあります。

 

食べ方は、薄切りにしてサラダに入れる、パンに乗せる、、粉末にして調味料として使用、ピザやグラタン・キッシュの具材としても用いるなど。また、ラクレットやチーズフォンデュの材料としても使われます。
「チーズグルメが最後に行きつくチーズ」とも言われています。

 

 

ハードのチーズの選び方・保存方法

チーズの断面の色つやがよいものが好ましいです。穴のあるチーズは穴が均等にあるものを選ぶようにしましょう。

 

管理が悪いとカビがはえてしまうこともありますので、こまめにチェックしましょう。
切り口をぴったりとラップで包み冷蔵庫に入れて保存。乾燥に気をつければ熟成の長いチーズほど長期の保存も可能です。硬くなった部分は料理に利用するとよいでしょう。

 

 

ハードのチーズの代表的なチーズ

フリコタール、ゴーダ、エダムハード、ライデン、クローブ、オールドダッチマスター、スプリンツ、エメンタール、グリュエール、ラクレット、アッペンツェル、パルミジャーノ・レッチアーノ、グラナパダノ、ペコリロマーノ、プロポローネ、パノーバ、シャープチェダー、マイルドチェダー