羊乳特有のうまみを持ちながら、ハチミツのような上品な甘みが残るのが特徴。濃厚でこってりとしていながら、クセなく食べやすいチーズ。
オーヴェルニュ地方を代表するチーズ。
カンタルと兄弟チーズといわれ、製法はまったく同じです。
違いは、サレールはすべてフェルミエ(農家)製であることと、つくられるのは4月から11月の間の期間限定であること。
草の豊かな時期につくられるサレールは、夏草ならではのさわやかな風味があり、豊饒な大地の恵みが感じられます。
乾燥成分が多く、中身が詰まっているので、濃厚。
1個約40kgのサレールを生産するのに350〜400リットルのミルクを使います。
熟成10ヶ月ほどで表皮は茶色く、岩のようになります。
皮は厚くなり、中身を保護します。
身は卵の黄身色、濃厚な匂いで、締まっていますが、意外にやわらかいです。
熟成18ヶ月で表皮は風化し、亀裂が入ってきます。
ここまで待って食べる人もいます。
軽めの赤ワインがよく合います。
ブルゴーニュのポマール、シャンベルタンなど。
地元の郷土料理トリュファードにならって、ゆでたジャガイモとベーコンに、スライスしたチーズをのせてオープンで焼いてもおいしい冬に食べたい一品です。