羊乳特有のうまみを持ちながら、ハチミツのような上品な甘みが残るのが特徴。濃厚でこってりとしていながら、クセなく食べやすいチーズ。
イタリアの北の端、オーストリアとスロベニアの国境に接する小さな州がこのチーズの産地。
モンターズィオという名は、ここの山の名前。
13世紀の半ばにモッジオ修道院の修道僧たちによってつくられていたチーズがモンターズィオ山に住む人々に伝えられ、評判を呼び、1773年、地元で公的価格が定められ、一定の生産量を確保するようになったのです。
熟成したものは、伝統ある山のチーズらしく、かみしめるほどに味わいが深くなるのが特徴。
コクがあり、味のバランスがよく、食べやすいチーズです。
熟成が進むと、風味やうまみとともにパイナップルのような甘みも増してきて、濃厚なおいしさが口いっぱいに広がります。
赤ワインが合います。
また熟成の若いモンターズィオはテーブルチーズとして、熟成が進んだものはおろして調味料として使ってもおいしく食べられます。