羊乳特有のうまみを持ちながら、ハチミツのような上品な甘みが残るのが特徴。濃厚でこってりとしていながら、クセなく食べやすいチーズ。
ピエモンテ州クネオ県の谷あいの盆地でつくられるチーズです。
さらに標高900m以上のところで製造したラスケーラは、ディ・アルペッジオ(高地牧場製)と表示できます。
見た目はゴッゴツしていて、赤みを帯びたグレー色。
熟成が進むにつれて、赤っぽいしみが浮き出てきます。
味は、若いうちは上品でデリケート。
熟成すると深みとコクが増します。
組織はかためながらしっかりとした弾力があり、飾りけのない素朴なおいしさです。
形は角型と丸型の2種類。
四角いものは、ラバの背中に積みやすくするためにこの形になったようです。
近年は、角の丸い四角形が主流です。
テーブルチーズとしてよく使われます。
産地ではしっかり熟成させたものを野菜のスープに入れたりします。
ワインは赤がよいでしょう。
バルベーラ、ドルチェットなどがおすすめ。