羊乳特有のうまみを持ちながら、ハチミツのような上品な甘みが残るのが特徴。濃厚でこってりとしていながら、クセなく食べやすいチーズ。
細長い四角形をしています。
製法はカチョカヴァッロと同じ。
まん中に縛ったひものあとがあります。
16世紀にはすでに海外に輸出されていたようです。
第一次大戦後、多くのシチリア人がアメリカヘ移り住みました。
それにつれて大量にアメリカに輸出されるようになり、そのとき輸送しやすいようにと形が大きくなりました。
外皮は黄金色もしくは茶色っぼい麦わら色で、手ざわりはスムーズです。
中身ははっきりとしたイエローホワイト。
緻密な組織は熟成するとひび割れが見られるようになります。
まばらな気孔があることも。
熟成の若いものは、甘い中にも酸味があり、やさしい味が楽しめます。
熟成が進むとしっかりした味になり、独特のアロマが出てきます。
ボディのしっかりした赤ワインがオススメ。
若いうちはテープルチーズとして、チーズ本来のやさしい味を楽しみましょう。
野菜と一緒に食べたり、軽く焼いてもよいでしょう。