羊乳特有のうまみを持ちながら、ハチミツのような上品な甘みが残るのが特徴。濃厚でこってりとしていながら、クセなく食べやすいチーズ。
マリボーと人気を二分する、見た目もよく似たチーズです。
マリボーがオランダのゴーダを模したのに対し、サムソーはスイスのグリュイエールをお手本にしています。
19世紀デンマーク王がスイスからチーズ技術者を招いて生み出されたチーズです。
サムソーはマイルドでクセがなく、やさしい甘さがあります。
かつては円盤状がほとんどでしたが、現在ではワックスのない四角形が主流。
生地は引き締まり、マリボーより大ぶりの豆粒大の気孔が見られます。
これは製造の過程で、カード(凝乳)をホエー(乳清)の中でとり除いてから圧搾するためです。
親しみやすい味で、家庭用はもちろん、ピッツァ用など業務用としても輸入されてきました。
最近ではオーガニックも輸入されています。
名前の由来はユトランド半島とジーランドの間にあるサムソーという島から。
ビール、軽い白ワインやフルーティーな赤ワインが最適。
ピッツァ、フォンデュなど幅広い料理に使えるのが強みです。
ややかための生地なのでスライスし、サンドイッチやオードプルにもぴったり。