羊乳特有のうまみを持ちながら、ハチミツのような上品な甘みが残るのが特徴。濃厚でこってりとしていながら、クセなく食べやすいチーズ。
「ドン・キホーテ」の舞台として知られる、スペインのラ・マンチャ地方がこのチーズの故郷。
実際に、ケソ・マンチェゴは「ドン・キホーテ」にも登場するスペインではとてもポピュラーなチーズです。
羊特有の甘さや香りがふんだんに感じられ、口に広がるハチミツのようなミルクの甘み、そしてやさしい食後感がみごとに融合しています。
殺菌乳を使う工場製と無殺菌のアルテサーノ(家内工業製)の2つのタイプがあります。
ケソ・マンチェゴの特徴はその外見にもあります。
帯状の細い編み目模様は、昔の製法の名残り。
工場製が大半となった今でも、型にわざわざ編み目模様をつけて作ります。
中身はかたく引き綿まっていて、上品なアイボリーホワイトが、味わいと同様にやさしい趣です。
熟成段階による味わいが楽しめます。
薄くスライスしてワインと一緒に食べるのがベスト。
ワインは赤でも白でもおいしいですが、あえていえばフルボディの赤、それもスペイン産のものとの組み合わせがよいでしよう。