イエトストはキャラメルのような茶色いチーズ。見た目だけではなく、味もキャラメルのように芳醇で甘みの強いチーズです。
通称キャラメルチーズと呼ばれノルウェーのソウルフード。
キャラメルのような味わいでいままで抱くチーズのイメージとは異なり、塩気と甘みの絶妙なコンビネーション。
日本でも比較的簡単に手に入れることができるチーズ。特に甘いものが好みの人には、おススメです。
北欧ノルウェー全土でつくられているチーズで材料はヤギや牛の生乳、ホエー、バターミルク。
一般的なチーズは乳成分に含まれるタンパク質を固めて作られますが、一方、イエトストは材料を煮詰めて凝固させて作られます。
この作り方はまさにお菓子のキャラメルと同様のつくり方で熱を加えられた糖分が褐色になってキャラメルのようなチーズになります。
まさにキャラメルを煮つめながら作る方法と同じなのです。このときに、糖分の部分に熱が加わることで褐色に変化して綺麗なキャラメル色のチーズが完成します。
甘み・塩気が強いチーズなのでノルウェーではパンに乗せたり、ブラックコーヒーと一緒に食べるのが一般的です。お酒との相性もいい。
ノルウェーの朝食には欠かすことができないほどの定番メニューの1つ。
甘みと塩気がしっかりとあり、キャラメルのように濃厚な味わいを楽しむことができる。
この味を活かすために朝食を軽く済ませることが多いノルウェーでは、薄くスライスしたイエトストをパンの上にのせて食べるのが定番の食べ方。
イエトストを薄くスライスするための専用の道具もある。
イエトストは塩気が強いだけでなく、ミルクの甘さもしっかりと感じることができる。
年人気の塩キャラメルに味がたとえられることが多い。
また濃厚な味わいのチーズなので、酸味のある白ワインやロゼワインなどすっきりとした後味のお酒と相性が抜群。
ヨーロッパでは、エール系のどっしりとした味わいが特徴であるビールと一緒に楽しむ人も多い。
日本では、厚めにスライスしてワサビや七味唐辛子などを添えて甘口の日本酒といただくこともおすすめの食べ方。
ノルウェーのチーズづくりの歴史は長く、9世紀頃にアイルランドの修道士から伝えられたのが発祥と言われています。
イエトストのように熱を加えながらつくるチーズは珍しいため、近年になって開発されたチーズと思われがち。