このチーズの最大の特徴は、モミの木の一種であるエピセアが素材として重要な役割を果たしていること。やわらかく濃厚なミルクの味わいにエピセアの香りがある風味。
このチーズの名前は修道院(モナステール)からきている長い歴史を持つフランスチーズの一つ。
ドイツとフランスの国境であるアルザス地方のヴォージュ山脈にあるマンステールの谷に落ち着いた修道士たちが、山を切り開いて牛を放牧し、そのミルクでチーズ製造を始めたのが始まりで7世紀ころといわれています。
14世紀に入ると、マンステールはフランス全土で知られるようになり、アルザスからロレーヌ地方にわたってつくられるようになりました。
うすい塩水で洗って熟成。外側はオレンジ色で湿っています。
何度も洗うので強い香りがありますが、皮までしっかり食べられます。
独特の強いにおいを放ちますが、食べてみると比較的マイルド。
ねっとりとクリーミーで、ほのかなミルクの甘みと、食べたあとで鼻にチーズの香りが残る感じ。
臭いですが、クセになる匂い。
パンと合わせるよりも料理に使われることのほうが多いようです。
現地ではキャラウェイシード(ハープの一種)と一緒に食べたり、ゆでたてのジャガイモと食べます。
クミンと合わせてもおいしい。
一般的にウオッシュには赤ワインニといわれていますが、マンステールの場合はアルザス産の白がよいでしょう。