ねっとりとクリーミーで、ほのかなミルクの甘みと食べたあとで鼻に残るチーズの香り。何度も洗うので強い香りがありますが、皮までしっかり食べられます。
名前の由来となっている「ルブロシェ」とは、もう1度搾るという意味。
2度目に搾ったミルクは濃厚といわれ、その2度目のミルクで作ったのがルブロションというわけです。
しっとり濡れた重みがあり、皮までまるごとい食べられる、とても食べやすいチーズ。
口に含むと溶けながらやさしいミルクの風味がふわっと広がり、どことなく初々しくやさしい気品があり、いまやアルプスを代表するチーズの一つ。
良いチーズの条件は「皮に張りがある」「厚みと大きさのバランスが良い」「小さな気孔の断面が一様」。
今では広く知られているルブロションですが、その名を知られるようになったのは20世紀に入ってから。
有名になったのは、このチーズの地がスキーのメッカのアルプスで、冬山を滑りにきたスキー客たちがこのおいしさを発見し、徐々に人気が広がっていきました。
農家製と工場製とがあり、包装紙のAOCのマークが緑色なら農家裂、赤だと工場製です。
ほんのりナッツのフレイバーもあるルブロション。食後のデザートとして食べてみるのもいいでしょう。
ヘーゼルナッツや松の実と一緒に食べるのも。
ワインは、軽い辛口の白などがオススメ。