ねっとりとクリーミーで、ほのかなミルクの甘みと食べたあとで鼻に残るチーズの香り。何度も洗うので強い香りがありますが、皮までしっかり食べられます。
北フランスを代表する強い風味と長い歴史を持つチーズ。
ベルギーとの国境まで約30qの町マロワールが産地。
この村の修道僧がつくったのが始まりで、1000年以上もの歴史を誇り、人々はこのチーズを「マロワールの傑作」とたたえました。
繰り返し洗って、時間をかけて熟成します。
表皮は黄色、オレンジ、やがて赤みがかった茶色へと変化します。これは熟成中にバクテリアが出す色素によるものです。
独特の強いにおいや味も、このバクテリアがつくりだします。
身にねばりがあり、甘みとともに塩味にコクがあります。
大型で、表皮が湿っているものがよりおいしいとされています。
サイズは700gのものを基準に、4分の3の大きさのソルベ、2分の1のミニョン、4分の1のカールの4種類。
ベルギーに近いせいか、ビールと相性がよいです。
ほかにシードル(リンゴのお酒)やフルボディの赤ワインとも合います。
地元の人はコーヒーやジンと一緒にも楽しむようです。
また、このチーズを便ったタルト・マロワルは、地元ならではのスナックです。