ねっとりとクリーミーで、ほのかなミルクの甘みと食べたあとで鼻に残るチーズの香り。何度も洗うので強い香りがありますが、皮までしっかり食べられます。
一度食べたら病みつきになりそうな強烈な個性のチーズ。
チーズ愛好家にとっても人気。
ウオツンュタイプというと主張の強いものが多いのですが、その中でもこのエポワスは最上級。
味はひと言でいえば美味。
中身はやわらかくねっとりとしていて、明るいベージュ色をしています。
中心部には白い部分が残っていますが、これは熟成が外側から内側に向かって進んでいる証拠。
一方、表皮は、なめらかで少ししわがあり、熟度の度合いにより、鮮やかなオレンジ色になっています。
着色は禁じられているので、熟成中に細菌がつくる色素による自然の色です。
熟成が進むにつれ、赤茶色に変化していきます。その芳醇なにおいは、表面を洗うときに、最初は塩水で洗い、徐々に地酒マール・ド・ブルゴーニュ(ワインの搾りかすでつくった蒸留酒)の割合を多くし、最後は蒸留酒のみで洗うからです。
スプーンですくえるほどになると完熟です。
16世紀初頭にシトー派の修道士によってつくり出されたといわれています。
現在では、ほとんどは工場製。
食べどきは、冬場だと充分に熟成させてから。トロトロのところをスプーンですくって食べるのが一番。夏は、若干熟成が若いほうがおいしくいただけます。
食後のデザートとして食べましょう。
スプーンですくってそのままで食べるのが、ペストな食べ方。
ワインは、フルボディのブルゴーニュ地方の赤ワインがしっくりきます。
シャンパンもマッチします。