ねっとりとクリーミーで、ほのかなミルクの甘みと食べたあとで鼻に残るチーズの香り。何度も洗うので強い香りがありますが、皮までしっかり食べられます。
ウオッシュタイプが苦手な人も、このタレッジョならいけるかもしれません。
イタリア生まれの洗うタイプの代表格であるこのチーズは、フランスのものとくらべると、ぐっとおだやかな。
一辺が20cmの正方形をしています。
上品な風味と軽い酸味があり、この酸味がチーズに食べやすさを与えているのでしょう。
少しとろっとしたやわらかい味わい。
タレッジョの起源は古く5〜6世紀ころといわれています。
昔はストラッキーノと呼ばれ、タレッジョという呼び方になったのは比較的最近で、第一次世界大戦後のこと。
産地であるタレッジョ渓谷からその名がつけられました。
現在、タレッジョはそのほとんどが工場製。
ミラノ北部、ポー川の流域で年間を通じて生産されます。
しかし、最高級を求めるならば、タレッジョ渓谷産にこだわりたいものです。
また、農家製の「山のタレッジョ」は、生乳を使い、おいしさもひとしお。
しっかり熟成したものは、濃厚でありながらフルーティな芳香があります。
外見は明るいオレンジ色から茶色を帯びたものまであり、青カビも少し混ざっています。
生地は薄いクリーム色。なめらかでとてもソフトな、食べやすいチーズです。
コクのある赤ワインがおすすめ。
スライスしてフルーツに添えれぱりっぱなデザートに。
ライチやスターフルーツともよく合います。
素朴な味わいのパンやパスタやリゾットにも使えます。