ねっとりとクリーミーで、ほのかなミルクの甘みと食べたあとで鼻に残るチーズの香り。何度も洗うので強い香りがありますが、皮までしっかり食べられます。
鼻を抜けるようなツンとした刺激臭があるかなり個性派チーズ。
リヴァロの食べごろは製造から5〜6週間たったころで、熟成がちょうどピ〜クを迎えるとき。それを過ぎると苦みが強くなり、おいしさも薄れていきます。
表皮はやや乾いていて中身もぼそぽそした感じですが、熟成が進むにつれてやわらかくなってきます。
匂いは強めですが、味はナッツのようなコクがあります。
このチーズが好きな人は、かなりのチーズ愛好家でしょう。
リヴァロはむっちりした弾力と、側面に巻かれたレーシュ(葦の一種)が特徴。
かつてレーシユは型くずれ防止のために使われていましたが、現在では装飾的な意味合いが強くなり、紙テープで代用されることが多くなりました。
1870年代が生産の最盛期で、ノルマンディ地方で一番食べられていたチーズでしたが、近年減少傾向に。また匂いも味も以前に比べるとスリムになってきています。
飲み物は、強い個性のチ−ズに負けない、ボディのしっかりした赤ワインや、産地が同じカルヴァドスがしっくりきます。
バンも、重いものを選ぶとよいでしょう。
どっしりしたバン・ド・カンパーニュなどがオススメ。