香ばしいナッツの風味があり、さらに濃厚なミルクのコクが加わわっています。フランス最大の生産量を誇り、最も親しまれているチーズ。
フランスの山のチーズの一つ。
アボンダンス、コンテと合わせ、3大「山のチーズ」と呼ばれています。
ミルクをふんだんに使うため、上品なコクとなってチーズの味わいをきわ立たせています。
食べると蜜のような甘みとさわやかな香りが□いっぱいに広がり、しっとりとしてしなやかな食感があります。
側面のくぼみは、かつて縄をかけて運んだ名残りです。
アルプスで育てられた牛のミルクの芳醇な香りと甘味、栗のようなコクのある味わいが楽しめます。
このチーズの産地は、多くの名チーズを生み出しているイタリアやスイス国境近くにある山岳地帯、アルベールヴィル近くの小さな村で、ボーフォールというネーミングはその村の名前に由来します。
同じように山岳地帯でつくられるハードタイプにコンテやスイス産グリュイエールなどがありますが、それらよりも一回り大きなサイズで、どっしりしています。
熟成は最低4ヵ月。
若いものもおいしいのですが、おすすめは9〜18ヵ月たったもの。
独特の風味がさらに増し、よりいっそう深い味わいが楽しめます。
またチーズ好きにはたまらないもう1つのおすすめは夏のボーフォールで、夏の間に山に放牧する牛乳でつくったボーフォール・ダルパージュ。
この夏の間につくられたチーズの生地は、通常のボーフォールよりも濃いクリーム色。
これは牛が食べる牧草の違いによるものです。
太陽の光をいっぱいに浴びた緑の葉や色とりどりの高山植物が、豊かな色や風味をチーズに与えて、絶品に仕上がっています。
ワインはフルーティでマイルドな赤や白が最適。
同郷のサヴォア地方のフレッシュな赤か白。
くるみ入りパンやナッツと合わせたり、料理に使ったりと使いやすいチーズ。
チーズフォンデュを作ってみてもいいでしょう。