アボンダンスの特徴・食べ方

アボンダンス(Abondance)のチーズの特徴

ボーフォール、コンテと合わせ、3大「山のチーズ」と呼ばれています。
このチーズの歴史は古く、14世紀にはすでにアボンダンスの修道士たちによって製造され、法皇庁御用達にも指定されたという記録が残っています。

 

表皮が濃い茶色で、側面が内側にくぼんだ車輪型をしている点もボーフォールに似ていますが、違うのは大きさ。
ボーフォールの約1/4ほどです。
中身は淡い黄色、しなやかで弾力はなく、小さい気孔が全面にまんべんなく広がっています。

 

食べるときは、表皮の下の薄グレーの部分も含め厚めに取り除きます。
粗野ともいえる独特の味が特徴。匂いが強く、フルーツを思わせる甘みと、ヘーゼルナッツの香り、舌を刺すような辛味がうまくまざり合って、複雑な味わいをかもし出し、口の中で絶妙なハーモニーとなって広がります。
このチーズの名は産地である同名の村からつけられましたが、アボンダンスという言葉には、豊富とか多量という意味もあります。

 

楕円形はフェルミエ製、四角形はその他製。
鑑札の左右に製造月日が印されています。

 

  • タイプ:ハード
  • 原産地:フランス サヴォワ地方
  • 乳種:牛
  • 脂肪分:最低48%

 

アボンダンスのチーズの食べ方

合わせるワインはライトなものがおすすめ。
軽い辛口の白ワイン、フルーティーな赤ワインと食べるとチーズのおいしさを引き出してくれます。
食べるときは適当にカットしてデザートやスナックに。

 

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