香ばしいナッツの風味があり、さらに濃厚なミルクのコクが加わわっています。フランス最大の生産量を誇り、最も親しまれているチーズ。
植物のアナトーで着色された鮮やかなオレンジ色が印象的。
ミモレットはフランス語で、半分やわらかいという意味。
ジュンヌ(熟成の若いもの)はやわらかく、ヴィエイユ(熟成1年以上)となると表面がザラザラになります。
さらに18〜24ヵ月となると茶色くなって、割れるほど。
若いうちはクセがなく、ほんのりナッツの風味もあります。
熟成が進むにつれ濃厚さを増し、ヴィエイユともなると、まるでカラスミのようです。
元祖をめぐってオランダかフランスか議論がありますが、オランダがオリジナルというのが定説。
17世紀、フランスで外国からの輸入を禁止にした際、オランダからチーズが入らなくなりました。
そのときにオランダのエダムを真似て作られ始めたといわれています。
ジュンヌは色みのよさも手伝って、サンドイッチやサラダのアクセントに最適。
熟成が若いものならチーズトーストとしてもいいでしょう。
ワインは軽いフルーティーな白がよく合います。
ヴィエイユはそのカラスミのような味で日本酒、特に吟醸酒との相性がよいです。