エピキュアーチーズは、チーズの中で最も臭いが強いことでも知られています。
ニュージーランドで生まれた3年熟成させて作るハードタイプの発酵チーズ。
従来は牛乳を原料に作ったチーズを缶詰に入れ、缶の中で3年と長期間熟成させる製法で作られていました。
その3年の間に缶詰の中で乳酸菌が活性化することで発酵し、チーズが液状化するとともに炭酸ガスや硫化水素が発生し、缶の中のガスが原因で強い臭みを発生させます。缶詰は膨張します。
現在は主流のチーズ製法で作っているので缶詰入りのエピキュアはあまり見かけることはありません。臭みも抑えられ、包装もパックタイプになっています。
ハード系のチーズなので、カットしやすく調理にも使いやすい食材です。冷やしすぎると形状を保てずにボロボロと崩れることもあります。
エピキュアーチーズは世界の臭い物ランキングにおいてTOP3に入るほど臭いチーズです。
非常に強烈なにおいで「くさや」は臭気指数1,267Auですが、エピキュアーチーズはそのくさやよりも臭気指数が高い1,870Auという数値を記録しています。
臭いけどどんな味
3年かけて缶の中で発酵させるエピキュアーチーズはどんな味がするのでしょうか?
エピキュアーチーズは非常に臭いチーズで一度その匂いを嗅いだことのある人はそのインパクトを忘れることはないでしょう。
食べると酸味が強いものの、コクのある味わいといわれています。その臭いに耐えられるかどうかが、美味しいと感じるか否かは慣れと好みになると思います。
臭いのを通り越して「味わい深い」といった意見もみられます。
酸味を強く感じるのは、作る過程で乳酸菌を発生させているから。独特な味わいがあり、好みは分かれます。
辛口の白ワイン、フルーティな赤ワインと一緒に。
パンをはじめレーズンやナッツ、イチゴなどフルーツと食べてもいいでしょう。