サンドレ【cendre】とは

チーズに木炭がまぶしてあること。

 

シェーブルタイプのチーズを作るときに使われることがある。
木炭はアルカリ性なので、シェーブル独特の酸味を和らげる効果があり、
味わいが穏やかになる。
また灰は水分除去と防腐のためも使われている。

 

 

主なサンドレのチーズ

ピラミッド・サンドレ

さわやかな酸味が生きたフレッシュなシェーブルチーズ。
植物性の木炭をまぶし、酸味がややマイルドになっている。

 

オリヴェ・サンドレ

生産地は山羊乳チーズが多く作られているサントル地方。
山羊乳チーズは柔らかいため水分を吸収する灰の中で熟成させることがある。
クセのない穏やかな味で舌触りはなめらかでクリーミー。

 

エズィー・サンドレ

ベルトー社のウォッシュタイプチーズのひとつ。
樫の木やぶどうの木からできる細かい灰の中に埋めて熟成される。
表皮の灰がしっとりとしてきた頃が食べ頃。
中の生地はヘーゼルナッツやウォールナッツのような風味がある。
灰はチーズと一緒に食べられる。
食感が気になる人は、取り除いて食べましょう。

 

ロレーヌ・サンドレ

アルザス地方の牛乳製ウオッシュチーズを食用の灰で包んだもの。
灰は葡萄の小枝。
穏やかな味わいに、しっかりとした旨みとゲブルツの芳香が香る。
食べる前に灰を取り除いてもよいが、食べても問題なし。