アナトーは、ペルー、エクアドル、ブラジル、ケニアなどの熱帯・亜熱帯地方各地で栽培されているベニの木の実の種皮から抽出されるオレンジ色の染料。
チーズをオレンジ色に着色するために使われます。
ミルクを発酵、凝固させるための乳酸菌やかび、酵素などのこと。
チーズを作るときにスターターとして使われる微生物の代表的なものには、乳酸菌とカビがあります。
乳酸菌スターターは乳酸を生成し、たんぱく質を分解して風味を出します。
カビスターターは、カビ系のチーズを作るときに使われ、乳酸菌スターターと一緒に使われます。
たんぱく質や脂肪を分解し、特有の風味や組織を作り熟成を進める働きがあります。
これらの作用によってカードが形成され、チーズができます。
カビスターターを使うチーズには、ロックフォール、ゴルゴンゾーラ、スティルトンなどの青カビチーズやカマンベール、ブリーなどの白カビチーズがあります。
青カビは脂肪とたんぱく質の分解力が強く、チーズの内部でも生育し、特有の味と香りを作り出します。
白カビはチーズの表面のみで生育し、主にたんぱく質を分解して熟成を進めます。